クンタの軽井沢日記
これは一部事実にもとづいた
フィクションです
(2007年9月)
「クンママの足枕は気持ちがいいな」
台風9号の襲来(その1)
「今日はゴルフだ、ワーイ」
クンママは朝から張り切っているぞ。
クンパパとお友達のK子さんと三人で久しぶりのゴルフです。
「台風が来るまではまだ時間があるし、曇っているけど大丈夫だな」
ゴルフ場に着くともうK子さんは来ていました。
平日なのにスタートが結構混んでいます。
「すいません今日は大学生の団体が入っちゃってます」
「いいよ、こっちも初心者二人だから」
ティーショットを済ませ歩き始めると雨がポツリポツリ降ってきました。
「前の組のプレーが遅いなー」クンパパは傘を差してブツブツいいながら歩いています。
2ホール目のセカンドショットをする頃には雨は本降りに、さらに前の組のプレーはますます遅くなり、
「えーい、こんなのやってられないぞ」さすがのクンパパも怒り出しました。
携帯でフロントの支配人に文句を言ってるよ。「もーやめよう!」
「それがいい、それがいい」ということで2ホール目をホールアウトせず引き上げることにしました。
前の組を通り過ぎるときに「前をひとホールも空けちゃだめだ、プレーが遅すぎるぞ、
若いんだったらダラダラ歩かずに走るぐらいでプレーしなさい」って大学生を叱っていた。
めずらしーい。よっぽど頭にきたんだね。
「残念だけど、じゃあまたね」K子さんと別れてお家に帰ります。雨はますます激しくなってきました。
風も出てきたみたい。「まだ台風は上陸してないのにな」
午後3時をまわると風も雨も恐ろしいほどになりました。
お庭の白樺が斜めになって葉っぱがちぎれて飛んで行きます。
ぼくは風の音と雨の音が怖いから、クンパパとクンママのそばで寝よっと。