クンタの軽井沢日記

クンタ闘病記-4-

(2007年8月)


玄関で寝るクンママ
「だってクンタが息してるか心配なんだもん!」

  仕込みのシュークリーム

病院から帰って来てからクンタは寝てばかりいました。
「クンタお散歩!」と言っても振り向きもしません。
「ご飯よ!」と言っても全く興味を示さずひたすら寝ています。
「オシッコが溜まってしまうから散歩行きましょう」と無理やり腰ハーネスを着けさせて、
クンママがリード、クンパパは腰ハーネスを引き上げながら外に連れ出しました。
後ろ足に全く力が入らないようです。
腰ハーネスは前の部分にちょうどオシッコができるように切込みが入っています。
クンタはヨロヨロ歩いていつものオシッコスポットに来ると「ジャー」と流れるほどの
オシッコをしました。「やっぱり溜まってたんだね」「オシッコでてよかったね」
お家の前をほんの20メートルぐらい歩くともう立っていられずに伏せをしてしまいます。
ほとんどハーネスで腰を持ち上げるようにして帰りました。

水もほとんど飲まず玄関のタイルの上に横になっているのでクンママは心配になり、
様子を先生に電話しました。
「脱水状態になるといけないので明日、点滴に行きます」でも心配で心配でたまらない
クンママはこの晩は玄関にお布団を敷いてクンタのそばで寝ました。


先生は午後の空いた時間に車で3人もで来てくださいました。
「まず、患部を見て・・・」「大丈夫です。手術の傷は完全についています」
「腫瘍も今のところ変化ないようです」
「脱水症状になるといけないので点滴をし、抗生剤も注射しておきましょう」ということでさて、
点滴用のハンガーの代わりは・・・ちょうど良さそうな木製のコートハンガーがありました。
200tの点滴袋が3個コートハンガーからぶら下がりクンタの身体にチューブと針でつながれました。
「クンタくんじっとしていてね」先生とクンパパがクンタが動かないようにしっかり押さえていました。
クンタは我慢して少しも動きません。
数十分で点滴も終わり、注射も済んで「また様子を見に来ます」 「ありがとうございました」
先生たちは帰ってゆきました。

翌日も先生は往診に来てくださいました。
するとクンタが玄関から立ち上がって迎えに歩いて出て行ったのです。
これには先生も大感激「やーよかった、よかった」
「でもステロイドの効果で元気が出ているのでしょう」「お薬をちゃんと飲んでね」

クンタにお薬を飲ませるのはクンママの役目、最初は普通のシュークリームに錠剤、カプセルを
押し込んで「クンちゃん、おやつよ」とやっていました。
そのうち薬の臭いを覚えてしまったクンタには一口シュークリームに仕込んで
「このほうが薬が見えないし、手が汚れないし、食べさせやすい」。
シュークリームがだめならソーセージ仕込み、さらにはチーズ仕込みと、手を変え品を変え
クンママはクンタに薬を飲ませます。

 
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