クンタの軽井沢日記


これは一部事実にもとづいた
フィクションです

(2007年1月)


チュンくん 「まだちょっと頭がクラクラする」


焼き鳥

昨日は大雪だった。粉雪が30センチぐらい積もったかな。
雪が止んだのでクンパパとクンママは3時ごろから暗くなるまでお家の前の道路とお庭の
雪掻きをしてたよ。
出番のなかったスノーラも大活躍。終わって二人とも「腰が痛い!肩が痛い!」って大騒ぎさ。
「お風呂に入って暖まって今日は早く寝よ」てクンママにしては早く寝たよ。
だから今日はクンパパより早起きだった。
「ねえねえ、ストーブの煙突から変な音がするんだけど」
「ムニャムニャ・・・気のせいじゃないの・・・グーグー」 クンパパは起きてくれません。
やっとクンパパが起きてきたときはもう音がしなくなっていました。
「クンママ、年のせいで幻聴じゃないの」と憎まれ口を叩きながらクンパパはぼくとお散歩に
でかけたのさ。
ぼくがマタンゴ足になって帰ってくるとクンママはお湯をかけて雪玉を融かします。

パスタサラダにクロワッサン&エスプレッソでいれたカフェオレで朝ごはんだよ。
ぼくもチーズパンもらって食べていると「ぎゃっ、ストーブの中でなんか動いた」ってクンパパ。
そういえば今日は薪ストーブは焚いていないんだ。
「ほーらほら、クンパパ、歳のせいで幻覚が見えるのね」とクンママが敵討ち。
「いや、絶対何かいる!」 クンパパがおっかなびっくりストーブの扉を開けて懐中電灯で中を
照らすと「鳥の足が見えるぞー」だって。
「手が届かないから扉を開けておこう」
「そのうち出てくるわよね」 うまく脱出してくるか待つことしばし、
「バタバタバタッ!!」 飛び出してきましたスズメくんが!
「なんかアミみたいなものーないかー」とオタオタしているクンパパ&クンママを尻目にチュンくんは
開いているとも思ったのか、ガラス窓に突進「カツン」と衝突して落っこちてしまったんだ。
「かわいそー、死んじゃったかな」クンパパがチュンくんを手に取ると「目も首もしっかりしてるから
大丈夫そうだぞ」「外に逃がしてやろう」



とりあえず雪の上にそっと置いて、様子を見ると「ヨロッ、ズルッ」って感じでまだ飛べない。
クンパパがまた手でつまんでマッサージ。
「意識がもどったかな」と手を離すと「ありがっとねー」っと元気よく飛び去っていきました。
「いやーよかったねー」
「気がつかないで薪に火をつけたら焼き鳥になってたもんね」
クンパパ、クンママ大喜び。

「えっ?いま、焼き鳥って言わなかった?」
「クンクン、なんか焼き鳥の匂いがするような気がするよ」
クンパパ&クンママ「クンタ、歳のせいで幻臭じゃないの」


 
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