クンタの軽井沢日記


これは一部事実にもとづいた
フィクションです

(2006年1月)


やっぱりアメ車は味がある

さよならリーガルさん

今日は朝からクンママが車を磨いている。
クンママの愛車はリーガル・エステート・ワゴンっていうもう11年も前のアメ車です。
「幅が広くて、荷台が低いからクンタを載せるには最高よ」
それで11年間も乗ってしまいました。
お鼻は長いし、エンジンキーとドアキーが違うし、エンジンかけたままドアを閉めると
(ドライブレンジに入っていると)ドアロックしちゃうし、カーブ曲がるときはドヨドヨって
ローリングするし、でもとっても味のある車です。
今日は中古屋さん来てリーガルを引き取っていくのです。
「さすがに11年も乗るとこの先どんな故障が出るか解らないからな」
クンパパがスイスのお姉さんを乗せて関越道を走っていたとき、コラムのシフトレバーが
ポロッとはずれてしまったこともありました。
「焦ったよね〜あのときは」クンパパはお姉さんに気付かれないように(気付くとパニックになるから)
シフトを持ったまま、何もなかったかのようにサービスエリヤに乗り入れて直して走り続けました。
「またそんなことがあると怖いからそろそろ買い替えよう」ということになったのです。
ぼくがクンパパたちと暮らすようになってからずっと乗っけてくれた車です。
ちょっと寂しいな。
「車好きの人が大事に乗ってくれるといいな」
「大丈夫、サーファーの人たちには大人気なんだから」
そういえばクンママがリーガルさんに乗っていると、シャギーを貼ってハイビスカスのレイの
かかった車が寄って来たかとおもうと「ギョッ、人違い、人違い」って離れていくんだって。
「リーガルさんがいなくなるとぼくはどーするの?」
「クンパパのお下がりのレンジ・ローバーに乗るのよ」
「え゛〜?荷台が高くて乗れないよ」
「ちゃんとクンタ用のスロープ買ってあるんだから大丈夫よ」だってさ。

 
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