クンタの軽井沢日記


これは一部事実にもとづいた
フィクションです

(2005年4月)


   クンパパ親知らずを抜く

クンパパが浮かない顔をしてうろうろしてるよ。
今日は「親知らずを抜くんだ、嫌だなー、痛いだろーな」だって。

歯のかぶせ物が取れたんで東京青山のS病院の歯科に行って治し始めたら、
先生に「左下の親知らずが斜めに生えていて隣の歯との間が虫歯になってます。
抜いて治療したほうがいいですよ」って言われたんだ。
「抜かないでほっておくとどうなりますか」クンパパ抜きたくない。
「虫歯が神経までとどくと突然痛み出しますよ」先生抜いて治療したい。
「少し考えさせてください」ってのばしのばしにしてたけど
「軽井沢で痛くなったら大変よ」ってクンママにおどかされて
しぶしぶ抜くことになった。

病院に着くと若い先生が待っていて「さー始めましょう」
「局部麻酔をします、少しチクッとします」
「治療中痛かったら、遠慮なく左手を上げてくださいね」って。
「痛いんだやっぱり」クンパパ泣きそう。

事前のレントゲンでもけっして簡単ではなさそうだったけど
なななんと1時間半の大手術。
「頭が少ししか出ていないので分割して抜きますね」
「おやっ、根が深いなー、根っこも分割しないといけないな」
「おっと、根っこがつかめないから、骨も削らなくっちゃ」
クンパパの頭の上で若い先生大奮闘。

可愛いおねーさんの看護士さん、しっかりライト当てなきゃ見えないでしょ。
もっと冷却水ドレーンで吸わないとクンパパが窒息しちゃうよ。
この親知らずめ!結局、四分割してやっと抜けました。
クンパパは左手上げるのも忘れてひたすら耐えたよ。

「さ〜傷口を縫ってお終いですよ。お疲れさまでした〜」と先生。
「・・・」
「骨削りましたから、お顔がすごく腫れるとおもいます」
「痛み止め出しておきますね。痛む時のために少し多めにサービスしておきますね」
「・・・」
       痛み止めと抗生剤、真ん中はサービスさ

でも、抜いてみると親知らずの奥も膿がたまっていたし、虫歯になっていたんだ。
痛みだすのは時間の問題だったんだね。
先生ドーモありがとう。

お家に帰ってきたクンパパは「歩いても痛い、口が開かない、ほっぺが腫れてきた」
って大騒ぎさ。
うん、確かにこぶとり爺さんみたいに腫れてきたね。
「そう、小太り爺さんだもんね、うふふっ」ってクンママ。

 
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