クンタの軽井沢日記


これは一部事実にもとづいた
フィクションです

(2004年春)

ギンちゃん桜
      花見じゃ!花見じゃ!

軽井沢も暖かい日が続いてる。
気温25度もある。
「枝垂桜に大山桜 咲いたぞー」ってクンパパが庭から駆け込んできた。
昨日まではまだ蕾だったのにいっせいに開いたらしい。

クンパパは去年4月、花見がしたくて「お誕生日のプレゼントは桜の木がイイ」って
わがままを言って、お姉さん二人から桜の木を無理やりプレゼントしてもらったんだ。
だから桜の木にはお姉さんたちの名前がついている。
「今年のユウコ桜は花付がいいね、ジュンコ桜に虫がついた」とか言ってる。
とくに植木屋の社長さんに頼んで入れてもらった枝垂桜には「ギンちゃん桜」と
名前がついてる。クンパパのおじいさんのお命日に植えたからだそーだ。

「じゃあ今夜は花見の宴にいたしましょう」ってクンママはいそいそ、お料理を始めた。
「桜に照明して夜桜見物もいいじゃない」だって。
まったくいい性格してるよね、クンパパたちは。
ビール、日本酒、つまみを運んで、お庭のテーブルで宴会開始さ!

ボクも「唐揚げ、落ちてこないかなー」ってテーブルの下に陣取った。
花見の宴は夕闇濃くなるまで続いたよ。
ギンちゃん桜(枝垂桜)に照明が入って暗いお庭にピンクが浮き上がった。
クンパパのおじいちゃんのギンちゃんが「俺に似て宴会好きだな」って
ニコニコしてるみたいだよ。

     そうかクンパパの宴会好きは隔世遺伝だったのね! byクンママ

 
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