クンタの軽井沢日記

これは一部事実にもとづいた
フィクションです


(2003年冬)

クンパパご自慢のスノーラさ
 
   除雪機出動!せず・・・

「うんっ、今夜ぐらいは降りそうだな。除雪機の試運転しとかなきゃ。」
クンパパはソワソワしながら車庫から除雪機を出し始めたよ。
この除雪機は今年春、クンパパが骨折で動けないときに奥に住んでいるご主人や
若夫婦の方々がおうちの前の道の雪をかいてくれたのでクンパパが「申し訳ない」って
中古機を紹介してもらい買ったのでした。
ホンダの「スノーラHS870K1」っていって8馬力で70センチ幅の雪を15メートルも
飛ばすことができるんだ。
はずして充電済みのバッテリーを取り付けて、抜いてあったガソリンをタンクに入れて
なんかレバーをゴチョゴチョやって、「さあエンジンスタート!」8ヶ月間車庫に
眠っていた除雪機は勢いよくエンジンの音を響かせ始めたのでした。
「よしよし、ライトも点くし、オーガ(雪を掻き込むローター)もちゃんと回るな」って満足そう。
「今夜は雪になるらしいわよ。クンパパがんばって!」とクンママにも励まされクンパパは
なんか嬉しそうだな。
「あっあっ、降ってきた、白いものが」軽井沢は夕方から雪が降り出しました。
「積もりそうだな。明日の朝は早起きして雪掻くぞー」
あれれ、クンパパはぼくとのお散歩もそこそこにもうおやすみなさいだって。
翌朝暗いうちに起きだしたクンパパだけど、雪は雨に変わっちゃった。
クンママに「せっかく早起きしたんだからクンタとお散歩いってきたら」って言われたのに
クンパパはガックリしてまたベッドにもぐりこんじゃったよ。
雪掻きなんかしないほうが楽なのに、なんか変な人だな、クンパパって。


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