クンタの軽井沢日記

これは一部事実にもとづいた
フィクションです


(2003年冬)
 クンパパ入魂の作品   (クンタをさがせレベル3)
   イルミネーション2003

今年もイルミネーションの季節になりました。
一年って経つのが早いね。
特にぼくたちの一年は人間の7年分だからね。

クンパパは朝からガレージの中でゴソゴソやってる。
「電飾のライトを出してるんだよ」
「去年までのやつが半分くらい電球が点かなくなってるからチェックしないとね」

今年もメインはぼくがソリを引っ張ってる電飾だけど、ナッナナント、ソリの上に
サンタさんが乗ったんだ。
それと鹿さんが二頭増えて三頭になった。
クンママが「オスが二頭にメスが一頭じゃあ三角関係ね」だって。
おうちのイルミネーションはクンパパの方針で建物にはライト点けないんだ。
冬枯れで寂しいお庭の木を夜だけライトで飾りましょうって。
居間の前のコメツガの木はクリスマスツリーでいろんな色が光ってるけど、
ほかはクリア一色だけ。
雪が降るととってもきれいだよ。

「一日1本か2本だな、ライト巻くの結構大変なんだ」
長い竹ざおの先に特別な形(クンパパ特製、実用新案出願中?)の針金をつけて
それで木にライトを巻きつけるんだよ。

サンタさんがソリに乗った日、クンママは嬉しさのあまり、夜、お庭で見ながら
飛び跳ねていて、浅間石にけっつまづいて転び、左手親指を捻挫した。

  クンママ 「誰よ!あんな所に浅間石、置いといたのは!」
  クンパパ 「ぼく知らないもんね」
  クンタ   「もちろんぼくではありましぇん」
  クンママ 「クンパパが怪しい!」
  クンタ   「ぼくもそう思う」
  クンパパ 「ドッドキッ! (ーー;) 」


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