クンタの軽井沢日記

これは一部事実にもとづいた
フィクションです


(2003年5月)

左がティファニー、右がサーシャ
 
    女子プロ

軽井沢で始めての国際女子テニス大会(賞金総額1万ドル)が企画開催されました。
世界ランクで200位〜600位ぐらいの女子選手の登竜門大会だそうです。
バーディーパパ(元全日本チャンピオン)から、クンパパはテニスの女子選手を
預かってくれないかって頼まれちゃいました。
クンママからも「うちは女の子がいないから楽しいんじゃない。それも外国の子がいいな」
ってOKが出た。

そしておうちにはオーストラリアとインドの子が来ることになった。
どんな子たちかな、楽しみだなー。

やってきました女子プロ選手!
オーストラリア代表はティファニー・ジョイ・ウェルフォード18歳、世界ランク630位
人懐っこくてがっちり太め。
インド代表はサーシャ・アブラハム17歳、世界ランク? 神経質そーな箱入りお嬢ちゃん。
二人はジュニアのころから仲良しだったそうで、一緒のところに泊れるって聞いて抱き合って
大喜びしてた。

日曜日から次の日曜日まで8日間おうちで世話することになった。
サーシャとティファニーのほかには台湾、韓国、タイなどから選手が来てる。

クンパパはほとんど毎日、会場への車の送り迎えで運転手、クンママは食事&洗濯係
と相成りました。
クンパパはテニスコートで若いお嬢さんたちに挨拶してもらえるのでニコニコ。
「女子600位っていっても試合したら負けるな」だって。だらしないね。

ティファニーは何でもよく食べてほがらかな子だけど、サーシャは牛肉はダメ、
食べ物の好き嫌いが激しくて、お菓子しか食べない。そのうえホームシック、大丈夫かな。
クンママがそれじゃあインド料理レストランへ連れてってあげようって行ったけど、
「インド風カレーは嫌い」だって。クンママ、ガックリ。

二人の成績はシングルス、サーシャは予選落ち、ティファニー、一回戦敗退。
二人が組んで出たダブルスは二回戦敗退。
クンパパもクンママもコートサイドで応援したんだけど残念でした。

        

お別れの前日、さよならパーティーがあったけど二人は遅れて帰ってきました。
クンパパは「時間過ぎてる。遅い!」とプンプン。
でも二人はクンパパとクンママにお礼のプレゼントをさがし歩いて遅くなったのでした。
さっきまで怒っていたクンパパは「いい子たちだねー」って、クンママもうるうる。
大会が終わってティファニーは草津の大会へ、サーシャはインドへ帰りました。

                             

二人が旧軽銀座で買ってくれた可愛いガラスの花瓶にお花を生けながら、
「いい子たちだったけど、今度は日本の女の子がいいわ、何でも食べてくれそうだったから」
クンママが言いました。


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