クンタの軽井沢日記

これは一部事実にもとづいた
フィクションです



軒下はマキだらけ
 
    マキ割りだ!その3

去年はマキ割り初心者だったクンパパは斧の刃がはずれて柄でたたいて手がしびれたり、
斧が刺さったまま抜けなくなったり、四苦八苦してた。
でも今年はもうコツを飲み込んだらしい。
カッツーン、スパッって丸太が面白いように割れていきます。
20本も割ったころからクンパパは汗だらけシャツ一枚になっちゃった。
ホレホレ!クンパパ、働け!働け!
「割れたの拾うの、大変だなー」
「だれか手伝ってくれないかな」
「クンタ!寝てばっかりいないでマキくわえて積んでくれー」
無理なこと言わないで。ぼくは使役犬じゃないんだからね。
寝た振りしちゃおうっと。
        「クンタ!寝た振りするな!」

マキにはサクラ、カエデ、ブナ、ナラなんかの落葉広葉樹がいいんだぞ。
モミ、カラマツ、アカマツみたいな針葉樹は油脂が多いからストーブに
くべるにはだいぶ乾かさないとダメだな。ストーブと煙道傷めちゃうからな。
これ、混ざってるから分けておかなくちゃ。
クンパパのひとりごと。

マキ全部割るのに一週間かかった。
そしておうちの周りはマキだらけになった。


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