クンタの軽井沢日記

これは一部事実にもとづいた
フィクションです



クンパパの愛斧
上 木割 「信濃古目利園国定」 三尺 六百四十匁
下 手斧 「佐久華院寿家守」 一尺二寸五分
 
    マキ割りだ!その2

カッツーン、カッツーン。
なんだ、なんだ!キツツキのばけものか?
吠えてたらクンママに玄関の外につながれちゃった。
「クンタもクンパパのお手伝いしなさい」って。
クンパパがマキ割りしてました。

植木屋の社長さんが置いていってくれた木を木割りっていう大きな斧と手斧で
割ってマキにするんだ。

おうちが出来てはじめの年、クンパパはマキを佐久の森林組合から買いました。
大きなトラックで鉄製のかごに入れて持ってきてくれたマキが長すぎて
おうちのストーブには入らなかったのです。
しかたなく森林組合のおじさんたちは夜までかかってチェーンソーで40センチ
ぐらいに切っていってくれました。
でも帰ったあとは切りくずと端ぎれだらけでかたづけが大変でした。

つぎの年は植木屋の社長さんに頼んで、伐採した木を捨てないで持ってきて
もらうように頼みました。
軽トラックで3台分持ってきてくれたけど一冬分に足りなくて、カインズホームで
オガライトっていうチップを固めたマキもどきを買ってきて使いました。
クンパパは「値段が高くて破産しちゃう」って嘆いてました。

だから今年は多めにお願いしたのはいいけれどクンパパはマキ割りが大変です。
ぼくは寝ながら見てよっと。

            クンパパしっかりね!


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