クンタの軽井沢日記
これは一部事実にもとづいた
フィクションです
(2003年の夏) |
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怪奇!小さなカルタ館
それは濃い霧の流れる日でした。
旧軽井沢の別荘地をクンパパとクンママと歩いていくと、古ぼけたおうちがありました。
「”小さなカルタ館”って書いてあるよ」
「こんな人の来ないようなとこにめずらしいわね」
「入ってみましょう」「うん入ってみよう」そういうことになった。
古いカルタやトランプがいっぱい並んでいる。なんかカビの匂いもするなー。
江戸カルタと京カルタって違うんだー、などと見ていたらいつのまにかそばに
ニコニコおじいさんが立っています。
「いらっしゃ〜い。ようこそカルタ館へ〜」って。
「ゆっくり見ていってくださいね〜」って。
ぼくたちはだーれもいない館内を見て歩きました。ぎしぎし床がきしみます。
クンママが犬のトランプを見つけて大騒ぎ。これ買うっといって聞きません。
だから犬のトランプ買いました。
カルタ館を出て喫茶店に入りました。
クンパパのお友達がいて「ぼくも犬のトランプ買いたいなー」って、カルタ館に
向かいました。
でもそこには朽ちかけた別荘があるだけ・・・。
おじいさんもカルタ館もありませんでした。
(クンパパのお友だち、ど〜も道を一本間違えたらしい?)
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