クンタの軽井沢日記

これは一部事実にもとづいた
フィクションです


(その15)
  おうちができたぞ

11月です。
軽井沢は気温がどんどん下がってきています。
「建築は年越さないだろうなー」クンパパが心配顔です。
「お父さまを早く軽井沢にお呼びしたいものね」クンママも言いました。
「もうひと冬この寒い借家で暮らすのはイヤだー」クンパパはわがままです。
ぼくは寒いの大歓迎なんだけどな。

建築会社の人には相当プレッシャーがかかっているみたい。
「約束どおり11月始めまでにできないとお金払わないもんねー」と
クンパパがいじめるからです。
軽井沢は7月20日から8月いっぱい音の出る建築ができないので、工事が
遅れてしまったのです。
でも業者のおじさんたち、だいぶ頑張って11月20日についに完成!!
新しいおうちは全館あったかい。
どこへ行ってもあったかい。
おじいちゃん仕様です。

絨毯も敷き込みで足が滑らないからぼくは嬉しくて走り回っちゃう。
すんごく快適!
でもクンパパが奮発してつけた薪ストーブを点けるとお部屋の中が暑すぎて
ぼくの居場所がない!
仕方ないからやっぱり玄関のタイルの上で寝よーっと。
おじいちゃんの来るのが楽しみです。

       
   −その16へつづく−



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