クンタの軽井沢日記 これは一部事実にもとづいた フィクションです (その12) |
リスさんとくるみ その二
冬になりました。雪も降ってます。
クンパパはリスさんや鳥さんの餌だといってヒマワリの種やクルミの実を買ってきました。
クンママはぼくの食べるお肉から脂身を切りだして木の枝にぶら下げてやります。
冬は林の中の餌が少なくなるから鳥さん、リスさんがぼくのおうちの餌台にたくさん
やってくるようになりました。
ぼくがお散歩に行こうとしてお台所のドアを出るとパーと居なくなっちゃうけど、
またすぐ戻ってきてヒマワリの種をつっついてる。
クルミを抱えたリスさんが枝から枝へピョンピョン飛び移っていきます。
ぼくは鳥さんたちを追っかけたりなんかしないのに。
すぐ逃げちゃうリスさんだけど、春になったらドングリから生えたコナラの赤ちゃんが
おうちの周りにいっぱい顔を出していたよ。
リスさんのお礼だね、きっと。
−その13へつづく−