クンタの軽井沢日記
これは一部事実にもとづいた
フィクションです
(2003年秋)
毛が抜けてきちゃった後ろ足だよ
足の毛が抜けた!
「なんかクンタの足の毛が抜けちゃってるんだけど」
クンパパが心配そうにぼくの後ろ足を診てる。
ぼくの足は毛が抜けてハゲみたい、かさぶたにもなっている。
ぼくも痒くてなめちゃうんだ。
早速、近くの獣医のヤマ先生へ行くことになった。
ヤマ先生はぼくたちにはやさしいけど、太らせ過ぎたり、汚くしてたり、
ちゃんと飼ってない飼い主さんには怒っちゃうコワイ先生です。
ぼくはヤマ先生のとこに行くとうれしくて診察台に自分でヨジヨジ
よじ登っちゃう。それを見ていてヤマ先生はいつも笑ってるよ。
「診察台をいやがる仔はいても、自分でよじ登る仔は珍しい」ってさ。
「うーん、指の間がムレてただれてるなー、こりゃひどい」
ヤマ先生はぼくの指と指の間のフェルトみたいに固まった毛を切り取ってくれた。
「クンタが足を触られるのいやがるから、いつも固まった毛が切れないのよ」って
クンママも心配そう。
クンパパとクンママに首を押さえられてぼくはじっと我慢しました。
「消毒するシャンプーと抗生物質のお薬、5日分出しときまーす」って
ヤマ先生の奥さんもやさしいよ。ぼくの写真、窓口に飾ってくれてるんだ。
かゆみが止まって気持ちいいー
おうちに帰って、すぐお薬飲んで、お散歩のあと消毒シャンプーで足を洗ってもらったら
かゆみも止まってなんかすっきりしたみたい。
ヤマ先生、お薬なくなったらまた行くね。
(「いままで皮膚病ひとつさせたことなかったのにー」ってクンママのプライド傷ついたみたい by クンパパ)